和酒BAR 阿佐ヶ谷じゃんぐる(阿佐ヶ谷) [飲酒履歴(日本酒)]
S.K.氏に案内してもらった2軒目は「馳走 HIFUMI」からすぐ近く、中杉通り沿いにある「和酒BAR 阿佐ヶ谷じゃんぐる」。かってのなじみだった「おおはま」の閉店後に居抜きでオープンした店で、以前から行きたいと思っていたのだった。ちなみに、オープンは昨年の10月だったと思う。
カウンターだけの店に入ってみると、店主の林さんと女性客ひとり。挨拶してふたりカウンターに落ち着くと、以下のようなものをアテに酒をいろいろと。
・お通し(蒸し鶏笹身茗荷和え)
・ホヤの塩辛
・自家製つけもの
・梅水晶
- 超・超久 純米吟醸 生酒 備前雄町 精米歩合55% H23BY(和歌山・中野BC株式会社)
- たかちよ 赤ラベル 純米無調整生原酒 国産米(新潟・高千代酒造株式会社)
- 北の勝 本醸造 搾りたて 国産米(北海道・碓氷勝三郎商店)
- 呉春 本醸造(大阪・呉春株式会社)
- 紀土 -KID- 純米酒 和歌山県産米 精米歩合80% 協会7号酵母(和歌山・平和酒造株式会社)
- 篠峯 ろくまる 純米無濾過生酒 赤磐雄町 精米歩合60%(奈良・千代酒造株式会社)
- 奥能登の白菊 純米原酒 五百万石73%・山田錦23% 精米歩合55% 協会701号酵母(石川・株式会社白藤酒造店)
- 日出盛 大吟醸純米無濾過生原酒 うすにごり 山田錦 精米歩合50%(京都・松本酒造株式会社)
居抜きなので当然だが、「おおはま」のときと店内がまったく変わっていなかった。ひとつ違うのは店内禁煙となっていたところで、タバコが大の苦手な自分にはありがたい話。
S.K.氏や店主と楽しく会話しながら飲んでいたが、23時半になったところでお勘定。ふたりで店を出た後は阿佐ヶ谷駅まで送ってもらって、そこで別れたのだった。実に有意義なひとときだったと思う。
馳走 HIFUMI(阿佐ヶ谷) [飲酒履歴(日本酒)]
飲み友のS.K.氏と二人酒。最初は阿佐ヶ谷にある別の店で飲む予定だったが、17時半に行ってみるとなんと満席。それで、S.K.氏がよく行くという店に案内してもらうことになった。
案内してもらった1軒目が、旧中杉通りにある「馳走 HIFUMI」。もちろん初訪問である。18時少し前に着いて中をうかがうと、男性店主が出迎えてくれたので挨拶して中に入り、カウンター席に落ち着いた。カウンターとテーブル合わせて20席程度だったと思う。
料理のメニューはなくコース料理になっており、置いてある日本酒はすべて山形のものだった(後で聞いてみると店主は山形出身らしい)。酒をいろいろと飲みながらいただいた料理は以下のとおり。いろいろな店で修行したというその腕は確かで、いずれも美味だが、それよりも器の大きさが印象に残った。
・めかぶの酢のもの
・赤いさきの刺身とあら煮
・米沢豚のロースト
・えぼ鯛の干物を煮たもの
・米沢牛サーロイン薄切りのしゃぶしゃぶ
飲んだ酒は以下のとおり。もう少し飲んだような記憶があるので、メモし忘れたのかもしれない。
- 奥羽自慢 吟醸 山形県産美山錦 精米歩合60% 山形KA+協会1801号酵母(山形・佐藤仁左衛門酒造場)
- 鯉川 純米吟醸 亀治好日 山形県庄内町産亀の尾 精米歩合55%(山形・鯉川酒造株式会社)
- 東光正宗 純米一番搾り 原酒生酒 山形県産米 精米歩合50%(山形・株式会社小嶋総本店)
- 楯野川 純米大吟醸 山田錦 精米歩合50%(山形・楯の川酒造株式会社)
- 羽前白梅 しぼりたて俵雪 純米吟醸生原酒 庄内産出羽の里 精米歩合50%(山形・羽根田酒造株式会社)
- 十四代 純米吟醸 槽垂れ 原酒生酒 国産米(山形・高木酒造株式会社)
S.K.氏や店主と飲みながら飲んでいるうちに客も増えてくる。ご飯ものをどうするかと聞かれたが2軒目に行く話になっていたので丁重にお断りし、20時半にお勘定。コストパフォーマンスが高く、居心地のいい店なのでまた来ようと思ったことだった。
蔵朱(大阪・中央区南新町) [飲酒履歴(日本酒)]
堺筋本町駅に着いたところで、今年はまだ「蔵朱」に行っていないことを思い出して、ちょっと覗いてみることにした。
時間は18時40分頃。階段を上って2階にある店に入ると、カウンターはほぼ満席。店主の大西さんに席を作ってもらって、何とか落ち着くことができた。大西さんセレクトの燗酒をゆるゆると飲みながら以下を食す。さすがにどれも美味しい。(料理名をメモするのを忘れていたので、一部は不明。写真から判断してほしい。)
・お通し
・ 牛スジ豆腐?
・ 何のグラタンだったかはメモしておらず
・豚汁、おにぎり
- 睡龍 純米酒 涼 国産米 精米歩合65% H21BY(奈良・株式会社久保本家酒造)
- 睡龍 生もと純米酒 古酒 国産米 精米歩合65% H20BY(奈良・株式会社久保本家酒造)
- 睡龍 生もと純米酒 国産米 精米歩合65% H19BY(奈良・株式会社久保本家酒造)
- 生もとのどぶ H24BY 仕込14号 +14 国産米 精米歩合65%(奈良・株式会社久保本家酒造)
- 生もとのどぶ H22BY 仕込13号 +12 国産米 精米歩合65%(奈良・株式会社久保本家酒造)
- 生もとのどぶ H19BY 仕込13号 +11 原酒瓶燗 国産米 精米歩合65%(奈良・株式会社久保本家酒造)
2時間ほど飲んだところでお勘定にしてもらい、大西さんに見送られて外に出ると、ホテルへの帰路についたのだった。一日目ほどではないが、この日もだいぶ飲んだ感じがする。
燗の美穂(大阪・中央区博労町) [飲酒履歴(日本酒)]
昼食の後は腹ごなしを兼ねて、徒歩で「燗の美穂」へ。
15時ちょうどに到着して、カウンターの端っこの席に。それからどんどんと客が入ってきて、しばらくするとけっこうな混み具合になっていた。さて、この日はM.I.氏と飲むことになっていたのだが、30分ほど遅れるという連絡があったので、酒を飲みながら待つことにした。
・突き出し(ひらご鰯の煮浸し、菜の花白子和え、大豆と牛スジトマト煮)(少しピンぼけ)
突き出しをほぼ食べ終わったところで待ち人が来たので、ここからは二人で話しながら。焼きしめさばは前日も食べたのだが、そのことはすっかり忘れていた。
・焼きしめさば
・かき昆布焼
・かき天ぷらと太刀魚天ぷら盛
・帆立貝柱と高槻トマト卵とじ
- 会津娘 純米酒 国産米 精米歩合60%(福島・高橋庄作酒造店)
- 酒屋八兵衛 山廃純米酒 山田錦30%・五百万石70% 精米歩合60% H22BY(三重・元坂酒造株式会社)
- 開春 生もと山口 火入原酒 広島県産山田錦 精米歩合65% 酵母無添加(島根・若林酒造有限会社)
- 日置桜 夜桜ラベル H24BY 玉栄60%・強力25%・山田錦15% 精米歩合55〜70% 協会7号酵母(鳥取・有限会社山根酒造場)
- 日置桜 先祖帰り強力 純米酒 Ver.内田米 強力 精米歩合80% 協会7号酵母 H24BY(鳥取・有限会社山根酒造場)
- 山陰東郷 生もと純米 原酒 鳥取県産強力 精米歩合65% 6号酵母 H23BY(鳥取・福羅酒造株式会社)
いろいろと話しながら飲んでいるうちに18時半になったので、そろそろ出ようかとお勘定にしてもらい、美穂さんに見送られて店を出た。そして、M.I.氏と別れると地下鉄の駅に向かったのだが、この時点ではまっすぐホテルに帰るつもりだった。
そば切り 文目堂(大阪・中央区安堂寺町) [飲酒履歴(日本酒)]
大阪二日目の昼食は、谷町六丁目駅から近くにある「そば切り 文目堂」で。
13時という遅い時間に行ったので待たされることになったが、ほどなくして席につくことができた。少し遅い時間に行ったほうが客も少なく、ゆっくりと過ごすことができると思う。
飲んだ酒は以下のとおり。
- 宗玄 純米酒 兵庫県特A地区山田錦 精米歩合55%(石川・宗玄酒造株式会社)
- いづみ橋 赤とんぼ4号 山廃純米 無濾過生原酒 亀の尾 精米歩合 麹)55% 掛)65% 協会9号酵母(神奈川・泉橋酒造株式会社)
- 奥播磨 純米吟醸 袋しぼり 仕込第三十五号 兵庫県産特等山田錦 精米歩合50% 協会9号酵母(兵庫・下村酒造店)
アテにしたのは、もろきゅう、うるめめざし。そして、締めは、細きり大和芋とろろ蕎麦にした。
1時間と少し、ゆっくりしたところでお勘定にしてもらって外に出たが、ここは本当に素敵な店だ。
燗の美穂(大阪・中央区博労町) [飲酒履歴(日本酒)]
大阪一日目の4軒目は「燗の美穂」。
店に入ったのは21時半頃だったと思うが、まだまだ賑わっている感じだった。まゆちゃんの持ち場の近くに空いている席があったのでそこに落ち着いて、燗酒をちびちびと。アテにしたものは以下のとおり。
・突き出し(ひらご鰯と若布キンピラ、菜の花白子和え、さつまいもクリームチーズ和え)
・たら白子天と泉州ふきのとう天盛
・焼きしめさば
そして、飲んだ酒は以下のとおり。もう少し飲んだのではないかとも思うが、iPhoneのアルバムに残っていたのはこれだけだった。
- 十旭日 純米原酒 生もと 島根県産改良雄町 精米歩合70% H24BY(島根・旭日酒造有限会社)
- 辨天娘 純米強力 生もと H24BY 17番娘 自家栽培強力 精米歩合70%(鳥取・有限会社太田酒造場)
この日は結局、知り合いに会うことがなかったような気がするのだが、もしかすると多くは「そら豆食堂」の満月Pubというイベントの方に行っていたのかもしれない。それはともかく、23時頃にお勘定にしてもらうと、美穂さんに見送られて店を出たのだった。
ちなみに、中津のホテルへ帰る途中、道を間違えて少し迷ってしまったのはここだけの話である。
日本酒餐昧 うつつよ(大阪・中央区本町) [飲酒履歴(日本酒)]
大阪一日目の3軒目は「日本酒餐昧 うつつよ」。
予約していた18時を10分ほど過ぎて店に入ると、すでにいくらかの先客がいた。出迎えてくれたかおりんに案内されて、カウンターの空いている席に落ち着いた。この日のスタッフは、店主の藤井さん、コージー、新人の松田さん、かおりんの4人。
その後は、かおりんたちスタッフと話しながら日本酒をゆるゆると。アテにしたものは以下のとおりで、見た目も味もとてもよかった。香川のお雑煮は餡入り餅の白味噌仕立てで、食べたのは40数年ぶりになると思うが、悪くないと思う。
・お通し(琵琶湖産氷魚、なめこときくらげのおろし和え、ちぢみほうれん草)
・お造り盛り合わせ(対馬産よこわ、三重産鰆、対馬産天然鰤、五島列島産太刀魚、北海道産桜鱒きずし、北海道産鰊)
・お造り盛り合わせ(河内鴨ロース)
・新ごぼうとふきのとうと五郎島金時のかきあげ
・香川のお雑煮
ここで飲んだ酒は以下のとおり。それまでの2軒と合わせると1升近くになるので、最後の方ではけっこう酔っていたような気がする。
- 会津娘 純米うすにごり生酒 雪がすみの郷 国産米 精米歩合60%(福島・高橋庄作酒造店)
- 秋鹿 摂州倉垣 千石谷 純米吟醸切れ口寒醸造 一冬二分界仕込(大阪・秋鹿酒造有限会社)
- 十旭日 生もと純米 加水火入 島根県産改良雄町 精米歩合70% H24BY(島根・旭日酒造有限会社)
- いづみ橋 生もと 黒蜻蛉 純米酒 海老名産山田錦 精米歩合 麹)60% 掛)65%扁平精米 H24BY(神奈川・泉橋酒造株式会社)
- 遊穂 山おろし純米 生もと純米・無濾過生原酒 麹)石川県産五百万石(26%)精米歩合60% 掛)石川県産能登ひかり(74%)精米歩合55% H24BY(石川・御祖酒造株式会社)
- 太刀山 純米 無濾過生酒 国産米 精米歩合60%(富山・吉江酒造株式会社)
21時近くになったところでお勘定にしてもらい、藤井さんに見送られて外に出ると、次の店に向かったのだった。
熟成古酒bar くおん(大阪・北区堂島) [飲酒履歴(日本酒)]
ホテルにチェックイン後しばらく休憩してから、北新地にある「熟成古酒bar くおん」に。
店に着いたのは16時半頃で、カウンターには先客一人、店主と話しながら飲んでいるところだった。二人に挨拶して空いている席に落ち着くと、豆腐の酒盗のせをアテに酒をゆるゆると。この後に2軒を控えていたので、他のアテを注文しなくて申し訳ない。最後の方で客は自分ひとりになったので、店主といくらかの会話を交わすことができた。
・お通し(豆腐の酒盗のせ)
飲んだ酒は以下のとおり。いろいろな酒が置いてあって楽しい店だと思う。
- 鷹来屋 特別純米 山廃 手造り槽しぼり 国産米 精米歩合55%(大分・浜嶋酒造合資会社)
- 瑞冠 純米大吟醸 山廃仕込み 1年生貯蔵酒 山田錦 精米歩合50% 蔵付2号酵母 H18BY(広島・山岡酒造株式会社)
- 睡龍 純米酒 涼 国産米 精米歩合65% H21BY(奈良・株式会社久保本家酒造)
1時間ほど寛いだところでお勘定にしてもらい、店主に見送られて店を出ると、そのまま次の店に向かったのだった。
あなぐま亭(大阪・浪速区恵美須西) [飲酒履歴(日本酒)]
関東地方が大雪に見舞われた翌日、大阪に行ってきた。東京発ののぞみは15分程度の遅れで新大阪に到着、地下鉄御堂筋線に乗り換えると、そのまま「あなぐま亭」へ。
ちなみに、大阪には雪はまったく残っていなかった。
店に着いたのは13時20分頃とお昼時を過ぎていたためか、ガラガラのカウンターであった。おぬまさんに挨拶してカウンターに腰を下ろすと、とりあえずの生ビールに昼呑みセット(900円)を注文。以後はおぬまさんや泉谷さんと話しながら、ゆるゆると昼酒を。
アテは以下のとおりで、牡蠣フライとチョコがけ熟成シュトーレンがとてもよかった。
・昼呑みセット(玉子焼き、カレイの卵のからすみ、葉わさびのお浸し)
・昼呑みセット(鰊の刺身、ひよこ豆の醤油漬け)
・牡蠣フライ
・チョコがけ熟成シュトーレン
飲んだ酒は以下のとおり。片野桜は東京ではほとんど見かけず、こういうときぐらいしか飲む機会がない。
- ハートランドビール生
- 片野桜 極濁 純米にごり酒 交野産ヒノヒカリ 精米歩合65%(大阪・山野酒造株式会社)
- 片野桜 織姫の里 特別純米酒 しぼりたて 交野産ヒノヒカリ 精米歩合65%(大阪・山野酒造株式会社)
- 片野桜 話したいことがある 純米酒 精米歩合70%(大阪・山野酒造株式会社)
飲んでいるうちにチェックインの時間が迫ってきたのでお勘定にしてもらい、15時過ぎに店を出たのだった。動物園前駅に向かう途中、阿倍野ハルカスの巨大な姿が見えたが、一度ぐらいはてっぺんに上ってみたいものである。
今宵堂 きょうの晩酌 [本と雑誌]
Amazonで注文していた「今宵堂 きょうの晩酌」が届いた。
今宵堂は京都にある酒器専門店で、上原連・梨恵の若い夫婦が営んでいる小さな工房兼店舗であり、自分も数年前から懇意にさせてもらっている。彼らは日々の晩酌を「今宵堂晩酌帖」という名前のブログに記してきているのだが、その積み重ねがこの一冊の本になった。以下のように季節に分かれた上で、一頁ごとに酒肴の写真とそれに合わせた文章が入るという構成になっていて、どこからでも気楽に読むことができる。
- 初日 冬から春
- 春隣 春
- 五月晴れ 春から冬
- 蝉時雨 夏
- 星月夜 夏から秋
- 鰯雲 秋
- うそ寒 秋から冬
- 年の残り 冬
参考)「酒器 今宵堂」のWebサイトのリンク。
紹介されている肴は手間ひまをかけずに簡単にできるものばかりで、うちでもやってみようかという気になる。また、こういう器の使い方もあるのだなという発見があるのもうれしい。本当にお二人の人柄がそのまま出ている素敵な本だと思う。
気が早いかもしれないが、これからも晩酌を積み重ねて続編ができることを期待したい。